循環器内科
循環器内科
2020年1月 1日
心臓は拍動する臓器であるため従来から心臓CT診断は困難とされていましたが、近年のヘリカルCT技術と多列検出器の開発に加え、X線管の1回転時間の短縮、スライス幅の薄層化、心拍動の影響を最小限にする心電図同期撮影法や再構成法の工夫により高い時間分解能と空間分解能を有する冠動脈を含めた心臓血管画像(3D画像)が得られるようになり、冠動脈造影に迫る画像が撮影されるようになりました(図5)。
さらに冠動脈狭窄の有無、病変部の性状、冠動脈ステント開通性の評価など様々な利用方法が考えられています。
▲図5 64列心臓CTを用いた冠動脈の狭窄部評価 (太矢印:左冠動脈前下行枝の重度狭窄部)