画像診断部

ニュース・お知らせ

MR対応ペースメーカについて

2013年11月 1日

従来、ペースメーカ植込み患者さんは磁気共鳴検査(MRI検査)は禁忌でしたが、最近数社よりMRI対応ペースメーカが発売され、話題を集めています。これまでペースメーカがMRI禁忌であった理由は、RF磁場による電流がリード先端から流れることによる温度上昇や不適切作動の発生などがあげられますが、これらが技術的に克服され、一定の条件下でMRI検査が可能となりました。

実際のMRI対応ペースメーカ植込み患者さんのMRI検査は、循環器科医師や放射線科(画像診断部)医師、MRI検査を行う診療放射線技師、臨床工学技士が協力して施行しなければなりません。また、メーカーごとにペースメーカの仕様がやや異なるため、それぞれのメーカーが設定する施設基準を満たす必要があります。広島でもいくつかの基幹病院がすでに施設認定されており、本院も近々認定される予定です。

MRI対応ペースメーカの発売によって、これまで禁忌だった患者さんにMRI検査を安全に施行できるようになり、さらなる病気診断能の向上が期待されます。

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