ニュース・お知らせ
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2021年04月05日
皆さまこんにちは。2021年4月より当院にリウマチ・膠原病科が開設となりました。当科は関節リウマチや全身性自己免疫疾患である膠原病の診断・治療を専門にしています。
膠原病というのは単一の疾患名ではなく、全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、皮膚筋炎/多発性筋炎、血管炎症候群などの疾患をまとめた呼び名です。いずれも特徴的な症状(発熱、皮疹、関節痛、四肢しびれ感など)と多くの臓器に関わる合併症(腎炎、間質性肺炎、神経障害など)があり、正しい診断を迅速に行うことが重要です。
また、治療は従来からステロイドや免疫抑制剤などの抗炎症・免疫抑制作用のある薬剤を使用しますが、昨今は生物学的製剤や分子標的薬などの選択が可能な場合もあり、治療薬による中・長期的な副作用発現のリスクも抑えることができるようになって来ました。
膠原病をうまくコントロールするには、患者さんとの信頼関係のもと、服薬の遵守、定期的な疾患活動性・薬剤副作用のモニタリング、リスクに応じた予防策が不可欠です。広島大学病院のリウマチ・膠原病科とも連携して診療を行っていきますので、よろしくお願いいたします。
広島大学病院リウマチ・膠原病科
吉田雄介