がん(癌)について
がん(癌)について
臓器 | 2000年度罹患者数 | 2003年度死亡者数 | 難治指数 |
---|---|---|---|
膵臓 | 20,045 | *19,396 | 0.96 |
肺 | 67,890 | 56,718 | 0.84 |
リンパ腫 | 13,307 | 8,497 | 0.60 |
胃 | 102,785 | 49,533 | 0.49 |
大腸 | 92,137 | 39,165 | 0.43 |
前立腺 | 19,825 | 8,417 | 0.42 |
乳腺 | 37,389 | 9,806 | 0.26 |
当院での手術症例(下表)を見ても、大腸がん・乳がんが増加していることがわかります。なお、胃がん・大腸がんの早期例の一部は内科的治療(内視鏡下切除)が施行されていますが、下表には含まれていません。
2013年度 | 2014年度 | ||
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胃がん | 胃切除 | 67 | 60 |
胃全摘術 | 35 | 23 | |
大腸がん | 結腸 | 102 | 112 |
直腸 | 41 | 34 | |
乳がん | 乳腺全摘 | 30 | 48 |
乳房温存 | 64 | 39 |
最善の治療を受けるには、患者さんとご家族、そして医師との連携プレーが大切です。
「がん=不治の病」の時代から、がんが治せるケースが増えるにしたがい、どのように治すかを問われる時代になっています。また治療法の選択肢も増え、最善の治療を選ぶ際には、患者さん自身の生活や価値観にかかわることが少なくありません。
医師から、自分の病気や治療法についてしっかり話を聞きましょう。自分自身では判断がつかないときも、自分の生活や考えを医師によく伝えて相談にのってもらうことが大切です。
各部位のがんについて治療の指針となる「ガイドライン」が作成されています。受診する病院や治療にあたる医師による治療法の違いを是正し、適正な治療を広く進めるためのものです。そこでは病気の進み具合を知る目安に「ステージ(進行病期)」という分類が汎用され、その進行度別に治療指針が示されています。
またステージとは別に「クラス」という分類がありますが、これは、精密検査で採取した細胞ががんか否かを判断する分類法です。クラス1から5までの5段階あり、クラス1~2はまったく正常な細胞。クラス4、5になると、がん細胞の特徴を認め、病気ががんであることを強く疑うと解釈してください。これはあくまでも細胞のがんレベルを表すものです。時々、患者さんの中にはステージとクラス分類を混同されて、「クラス4だって、もう手遅れだ」と早合点されている方がいらっしゃいます。