放射線治療科
放射線治療科
放射線治療は、手術療法、化学療法(抗癌剤療法)とならぶ、癌治療の3本柱のうちの1つです。放射線治療は特に次の様な場合に有効です。
とくに、抗癌剤治療と併用すると癌が小さくなるという長所があり、当院では、内科・外科・耳鼻科など各当該科の先生と相談の上で、手術療法・抗癌剤治療などと組み合わせた集学的治療を患者さんの希望に添って行っています。
また、平成13年11月より前立腺癌に対し、中国四国地方では最初となる強度変調放射線治療(IMRT)を開始し、継続しているほか、平成22年度からは肺癌に対し、体幹部定位放射線治療も開始し、継続しています。当科ではこのように患者さんにやさしい、高精度放射線治療(ピンポイント照射)に特に力をいれています。
治療に迷われたときは、放射線治療科への相談もお考え下さい。
3次元原体照射※1、強度変調放射線治療(IMRT)※2定位照射※3などの方法を用い、放射線を病巣部のみに集中させ、副作用の少ない治療を行っています。
※1 3次元原体照射
病巣部の形状に合わせた放射線を多数の異なる方向より照射することにより、放射線を病巣部に集中させる方法。
※2 強度変調放射線治療(IMRT)
上記3次元原体照射の各方向よりの放射線の強度を不均一に変えることで、放射線を病巣部に集中させるとともに重要正常臓器の放射線量を減少させる方法。
※3 定位照射(Stereotactic Radiotherapy)
病巣に対し、多方向から放射線を集中させる方法で、通常の放射線治療に比較し、周囲の正常組織に当たる線量を極力少なくしするいわゆるピンポイント照射。1回大線量をかけることにより、早期肺癌などでは、数回の照射で治癒することが可能となってきている。