日本麻酔科学会の「安全な麻酔のためのモニター指針 」が改訂され、筋弛緩のモニタリングが必須となりました(2019/03)。もっとも広島総合病院では10年以上前から、いち早く全手術室に配備し、安全な麻酔管理につとめております。
TOFwatch(MSD社), NMT module (フィリップス社) 図
参考
[麻酔中のモニター指針]
- 現場に麻酔を担当する医師が居て、絶え間なく看視すること。
- 酸素化のチェックについて
皮膚、粘膜、血液の色などを看視すること。
パルスオキシメータを装着すること。
- 換気のチェックについて
胸郭や呼吸バッグの動き及び呼吸音を監視すること。
全身麻酔ではカプノメータを装着すること。
換気量モニターを適宜使用することが望ましい。
- 循環のチェックについて
心音、動脈の触診、動脈波形または脈波の何れか一つを監視すること。
心電図モニターを用いること。
血圧測定を行うこと。
原則として5分間隔で測定し、必要ならば頻回に測定すること。観血式血圧測定は必要に応じて行う。
- 体温のチェックについて
体温測定を行うこと。
- 筋弛緩のチェックについて
筋弛緩薬および拮抗薬を使用する際には、筋弛緩状態をモニタリングすること。
- 脳波モニターの装着について
脳波モニターは必要に応じて装着すること。
安全な麻酔のためのモニター指針 - 日本麻酔科学会