整形外科

概要・診療方針

概要・診療方針

当科は脊椎脊髄疾患に対する顕微鏡手術を中心に、骨粗鬆症性椎体骨折に対する経皮的後弯矯正術、関節疾患に対する人工関節、および大腿骨頸部骨折等の外傷に対する手術など、幅広く治療を行っています。

また、2011年1月から経皮的後弯矯正術(バルーンカイフォプラスティ)が保険適応となり当院にて施行できるようになりました。

診療内容

平成26年度の総手術件数は1472件でした。脊椎脊髄疾患が794件、手の外科手術が172件、人工関節が40件、上肢外傷が124件、下肢外傷が186件、その他が156件でした。脊椎脊髄疾患を中心に、変性疾患や外傷等に対し幅広く診療・手術を行っています。

脊椎手術では通常手術の翌日に歩行可能となり、約2週間で退院していただいています。外傷等により長期間リハビリが必要な場合には病診連携によりリハビリ専門病院へ御紹介し、適切な治療を続けていただいています。

また、手術が不要な患者さんや、手術後に順調に回復された患者さんは、かかりつけ医に再紹介させていただくことがあります。

当科の特色

当科では、脊椎脊髄外科の手術を中心に診療を行っています。脊椎脊髄疾患に対しては、脊椎脊髄病専門医が手術用顕微鏡を用いて、低侵襲で合併症の少ない手術を行っています。手術用顕微鏡では明るく拡大された視野を三次元的に得ることで安全に手術を行うことができます。さらに、頚椎・胸椎など脊髄高位の手術では全例で術中脊髄モニタリングを行い、脊髄機能を電気生理学的にモニターすることで安全性をより高めています。

また経皮的後弯矯正術が保険適応となり当院にて施行できるようになりました。高齢者で骨粗鬆症にもとづく背骨の骨折による痛みが改善しない患者さんに対して、背骨の骨折部を出来る限り復元して骨セメントを注入する極めて低侵襲な手術方法です。

<手術用顕微鏡>

<術中脊髄モニタリング装置>