当科では泌尿器科領域全般にわたり診断治療を行っています。主な疾患は前立腺肥大症、尿路性器癌（腎癌、膀胱癌、尿管癌、腎盂癌、前立腺癌、精巣癌等）、尿路結石、尿路感染症、尿路奇形（停留精巣、膀胱尿管逆流症）、女性泌尿器科（尿失禁、骨盤臓器脱）などです。症状としては血尿、排尿障害、排尿痛、頻尿、尿失禁など尿の異常に関する訴えを主に扱っています。

診療方針としては、患者さんのQOL（生活の質）を重視して、手術、薬物などの治療法の選択を検討し、患者さんに説明と同意を得ながら治療していきます。

多くの手術を開腹手術から腹腔鏡手術に移行し、腹腔鏡技術認定医２人体制で、質の高い腹腔鏡手術を実践しております。

腎癌の手術は、腎機能温存のために、可能な限り腹腔鏡下腎部分切除を行っております。

浸潤性膀胱癌の手術は、腹腔鏡下膀胱全摘除術を行っております。高齢の患者様に対しても適用範囲が広がりました。

前立腺癌の手術は、腹腔鏡下前立腺全摘除術を行っております。術後の早期尿禁制を図るために、適用症例に対しては可能な限り神経温存を意図した手術を行っております。

女性泌尿器科にも積極的に取り組んでおります。腹圧性尿失禁に対する中部尿道スリング手術(TVT)、骨盤臓器脱に対する腹腔鏡下仙骨腟固定術（LSC）を導入しました。

尿路結石に対しては、体外衝撃波結石破砕術（ESWL）による外来治療を行っています。破砕困難な結石は、レーザーでの内視鏡治療も可能です。