病理診断科

検査内容について

病理検査

ここで働いている人は病理医(病理専門医)、臨床検査技師(細胞検査士)です。
病理では、どのような検査をしているのかご紹介いたします。

A 病理組織診

1.から4.の種々の検体を顕微鏡標本にして病理診断を行います。

1 生検(biopsy)

胃・大腸内視鏡検査などで病変の一部(小さな組織)を採取し、良悪性を判定します。

2 切除生検(excisional biopsy)

皮膚などの病変の全体を採取して、良悪性や病変の由来を推定します。

3 手術による摘出(surgical excisionまたはresection)

手術により、病変を含めて提出された組織を詳細に検索します。

4 迅速診断(frozen section diagnosis)

手術中に出来るだけ早く組織標本を作製し病理診断を下します。手術の方向性を決定する情報を、臨床医に提供します。

内視鏡検査で採取された胃の組織

顕微鏡標本です。核と細胞質を染め分ける染色をして観察しています。核が紫色、細胞質がピンク色に染まります。顕微鏡で拡大して見ているので大きく見えますが、実物大は2mmくらいの小さな組織片です。


▲胃の組織


▲胃の組織拡大図

B 細胞診

尿、喀痰、子宮頸部などから採取される細胞を良性か悪性か、感染症の原因である細菌や真菌(カビ)が存在するか等を、顕微鏡標本にして診断します。


▲扁平上皮癌

C 病理解剖

病気で亡くなられた患者さんの全身の検索を行い、病理学的に検討し、今後の診療などに役立てています。