循環器内科

診療実績

令和4年(2022年)の年間診療実績

虚血性心疾患に関しては、外来でできる非侵襲的な冠動脈(心臓を栄養する血管)の評価法として、負荷心筋シンチ検査を336例、画像診断・放射線部門と協力して256列CT装置を利用した心臓CT検査も607例実施しています。

また侵襲的な検査として心臓カテーテルを計396例(検査245例・治療151例)施行しています。冠動脈の狭窄が発見されれば風船で狭窄部を拡張し、ステントと呼ばれる金属の筒を冠動脈内に留置したり、薬剤コーティングバルーンと呼ばれる特殊な風船を用いる経皮的冠動脈カテーテルインターベンション(PCI)を151例に施行しています。その中には急性冠症候群症例などに対する緊急PCIも71例含まれています。また、高度石灰化病変に対するロータブレーターも10例に使用しています。

下肢虚血を含む閉塞性動脈硬化症に関してもカテーテルを利用した血管内治療(13例)を行っています。

心臓の形態的な診断、心臓機能(心不全、弁膜症、心筋梗塞など)解析の目的で心臓超音波(エコー)検査を5865件施行しています。より詳細な心臓機能や心腔内血栓の有無が評価可能な経食道心エコー検査(食道から心臓を診る検査)も142例施行しています。

不整脈に関しては、主に心房細動などの頻脈性不整脈に対してカテーテルアブレーションを92例、徐脈に対してペースメーカーの植込を41例施行しています。より低侵襲なリードレスペースメーカーの症例も徐々に増えています。またホルター心電図検査を614例施行しています。

近年患者数が急激に増加している心不全患者は年間302人の入院実績があり、患者さん毎に最適な治療を提供しています。

2022年の実績
検査・治療件数
【生理学的検査】
運動負荷試験(トレッドミル) 16
ホルター心電図 614
経胸壁心エコー図(成人のみ) 5865
経食道心エコー図 142
【急性心筋梗塞患者数】 73
【心臓カテーテル】 396
冠動脈造影検査
(経皮的冠動脈形成術:PCIを含めず)
245
緊急PCI 71
待機的PCI 80
冠動脈カテーテル治療総数 151
【補助循環】
大動脈内バルーンパンピング(IABP) 27
経皮的心肺補助装置(PCPS) 6
【末梢血管カテーテル治療】
経皮的末梢血管形成術(PTA) 13
【不整脈関係】
カテーテルアブレーション 92
ペースメーカー植込 41
ペースメーカー交換 12
【非侵襲的冠動脈検査】
心臓核医学(RI)検査 336
心臓CT検査 607