臨床研究検査科

生化学・免疫検査室

生化学・免疫検査室について

検体の測定

生化学/免疫検査では、搬送ラインを使って検体を各測定機器に運びます。回転寿司のようなイメージです。
主要項目の検査結果は30~60分程度で報告できます。

搬送ライン全体像
検体分注装置内部
  • 採血後、遠心分離された生化学/免疫用検体は分注装置にて各容器に分注後、検体搬送ホルダーに乗って搬送ラインに流れます。
検体搬送ホルダー
  • 検体搬送ホルダーに乗って、各分析機器/保冷庫まで搬送されます。

各種測定機器

《TBA-FX8》

TBA-FX8

蛋白(総蛋白・アルブミン...)・
酵素(AST、ALT、γ-GTP...)・
脂質(総コレステロール、中性脂肪...)
電解質等を測定します。

《TBA-1500FR》

TBA-1500FR

免疫グロブリン・補体・血中薬物濃度・
感染症抗体価・各炎症マーカー等の
測定をします。

《ルミパルスL2400》

ルミパルスL2400

腫瘍マーカー(CEA、CA19-9・AFP...)・
敗血症マーカー・婦人科マーカー等を
測定します。

《HISCL5000》

HISCL5000

感染症検査(B型/C型肝炎・HIV...)・
甲状腺ホルモン・心筋マーカー等を
測定します。

《GA09:血糖を測定します》

GA09:血糖を測定します

《HLC723 G11:ヘモグロビンA1cを測定します》

HLC723 G11:ヘモグロビンA1cを測定します

採血から検査まで

生化学・免疫検査では主に血液を遠心した上清の部分(血清)を、用いて検査します。血清の状態は患者さんの病気や血液の採り方などで変わります。時には測定結果に影響してしまうことがあります。

血液の遠心分離前

採血直後 5分後 20分後

採血した血液は徐々に固まり、血清と血餅(プルプルした血の塊のようなもの)に分かれます。生化学免疫検査では、20分後の写真のようにしっかりと分離するのを待って遠心します。

採血直後

遠心分離後の血清の写真です。フィブリンは血液が固まる前の遠心、または血液が固まりにくい場合などで発生します。溶血は、採血中の操作や赤血球が脆くなってしまうことで起きてしまいます。検査内容によっては採血の採り直しをお願いすることがあります。また、血液中のビリルビン濃度によっても血清の色が変わることがあります(黄疸)。